TeX

TeX は文書作成ツールである。文書中に数学式を簡単に挿入することができることで広く知られている。そのほかに図や表の位置を自動調整する機能や参照番号を自動更新する機能なども備えている。メモ帳のように文章を次々と書き加えることだけで、文書が美しく仕上がる。しかし、TeX は取っつきにくく、ほとんどの場合インストールでこける。インストールが成功すると、次は文字コードの問題、表の幅が長すぎて入りきらない問題、画像が挿入できない問題などに直面する。

Ubuntu に LaTeX をインストール

TeX のインストールは、TeX プログラム本体以外に、文字コードに関連するライブラリーや PDF に変換するプログラムなども一緒にインストールすると便利である。(次のコードは Ubuntu 11 と Ubuntu 12 で確認済み。)

apt-get install tetex-*
apt-get install texlive
apt-get install texlive-lang-cjk
apt-get install xdvik-ja

LaTeX の使い方

以下に LaTeX の利用例をいくつか取り上げる。

コンパイル(.tex → .dvi → .pdf)

テキストで記載された TeX ファイルを DVI 形式に変換するときは platex コマンドを利用する。DVI 形式をさらに PDF 形式に変換するには dvipdfmx を利用する。

report.tex を report.dvi に変換したあと、続けて report.pdf に変換する例。

platex report.tex
dvipdfmx report.dvi

図の挿入(EPS 形式)

R で作成した EPS 形式の図を TeX に挿入する際に、図 90 度回転した形で挿入される。これの対処方法としては、R で作図するときに次のようなオプションを postscript に与える。

postscript("fig.eps", horizontal = F, onefile = F, paper = "special")
plot(x, y)
dev.off()

これを TeX に組み込む。

\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\includegraphics[width=320mm]{fig.eps}

figure を利用する。図の挿入位置は h:here、t:top、b:bottom、p:page の順で優先される。

\usepackage[dvips]{graphicx}
\begin{figure}[htbp]
  \begin{center}
  \includegraphics[width=100mm]{figure_name.eps}
  \end{center}
  \caption{図の説明}
  \label{fig-1}
\end{figure}

図を横並びに挿入する場合は次のようにする。

\usepackage[dvips]{graphicx}
\begin{figure}[htbp]
  \begin{minipage}{0.5\hsize}
    \begin{center}
    \includegraphics[width=100mm]{figure_1.eps}
    \end{center}
  \end{minipage}
  \begin{minipage}{0.5\hsize}
    \begin{center}
    \includegraphics[width=100mm]{figure_2.eps}
    \end{center}
  \end{minipage}
\end{figure}

図の回り込みは srapfig パッケージの機能を利用する。

\usepackage[dvips]{graphicx}
\usepackage{wrapfig}
\begin{wrapfigure}{r}{60mm}
  \begin{center}
  \includegraphics[width=100mm]{figure_name.eps}
  \end{center}
\end{wrapfigure}

表は tabular により作る。次は 3 行 3 列の表を作る例。

\begin{center}
\begin{tabular}{lcr}
  書名    &   数量  &   金額 \\
  Book1   &   1    &   1,000 \\
  Book2   &   2    &   3,000 \\
\end{tabular}
\end{center}

列のグループ化は multicolumn を利用する。

\begin{center}
\begin{tabular}{lcr}
  \multicolumn{3}{c}{書籍情報一覧} \\
  書名    &   数量  &   金額 \\
  Book1   &   1    &   1,000 \\
  Book2   &   2    &   3,000 \\
\end{tabular}
\end{center}

行のグループ化は multirow を利用する。

\usepackage{multirow}
\begin{tabular}{ccc}
  \multirow{2}{*}[吸光度]  &  0.112 \\
                           &  0.321 \\
\end{tabular}

表に罫線を入れる場合、横線は \hline 、縦線は | で表す。

\begin{center}
\begin{tabular}{|l|c|r|}                // 縦罫線
  書名    &   数量  &   金額 \\   \hline  // 横罫線
  Book1   &   1    &   1,000 \\  \hline
  Book2   &   2    &   3,000 \\  \hline
\end{tabular}
\end{center}